People No.04
シャルドネ栽培者 涌井氏、岡村氏、佐藤氏、福沢氏、茂木氏
村内のシャルドネを栽培する畑は標高約480mから670mのところに点在しています。
標高差200mある畑からは同じ品種でもそれぞれの個性を持ち、それぞれの苦労もありました。
テイスティングをしながら2018年の栽培時期を振り返ると一番に栽培者たちから上がるのは天候についてでした。特に収穫時期が迫る9月ごろは降雨を記録しなった日が6日しかないという、日照時間にあまり恵まれない時期でした。風が強く吹きつけることもしばしばあり、ブドウに傷がつき、そこから広がる病気に追われたり、茂ったブドウの葉が強風を受け、ブドウの樹を支える柱が曲がってしまうこともありました。夏の暑さの影響からかブドウから酸の抜けがはやまったり、雨の影響でブドウ膨らみ割れてしまうなど、収穫までさまざまなエピソードがありました。 栽培者たちはブドウを病気から守るために、年間を通してワイヤーに絡みつく巻きひげをとり、剪定枝の処理方法を工夫したりと地道な仕事を積み重ねています。
つぎつぎと頭を悩ませる苦労やその対策などを話しながら、収穫の時に病果がなく、ぽんぽんと収穫できたらいいのに!と
グラスを傾け笑っている顔は、ととても生き生きとしたものでした。